「ケガをしなければ正解?」
10月12日は「スポーツの日」。
スポーツでも筋トレでも、身体を使えばそこには負荷がかかります。
走る、跳ぶ、投げる、持ち上げる。
身体を強くするためには、ある程度の負荷が必要です。
特に筋トレで「身体を大きくしたい」「強い身体を作りたい」と考えたとき、扱う重量を増やしていくことはとても分かりやすい目標になります。
前回より重い重量を持つことや、あと1回限界まで追い込む達成感は、筋トレの大きな醍醐味の一つです。
しかし、限界に近づくほど、ケガや故障のリスクも考えなければなりません。
そこで、一度立ち止まって考えてみたい問いがあります。
「ケガをしていないから、そのやり方は正しい」と言えるのでしょうか。
身体を大きくしたいから、高重量を追う
筋肉を大きくするために、ある程度の負荷をかけることは必要です。
ただし、筋肥大の仕組みは「重ければ重いほど比例して大きくなる」というほど単純なものではありません。
筋トレを続けていると「もっと重くしたい」という気持ちは出てきます。
昨日できなかった重量ができる。
以前より身体が大きくなる。
その達成感は、トレーニングを続ける理由になります。
だから、高重量を扱うこと自体が問題なのではありません。
高重量を扱うからこそ、「自分の身体が今どう動いているのか」をより一層考える必要があります。

違和感との付き合い
肩や腰、膝などに不自然な違和感や軽度の痛みが出ても、
「この角度なら痛まない」
「少しフォームを変えれば大丈夫」
「今日は軽めならいける」
と、なんとか工夫してトレーニングを継続してしまう人は少なくありません。
筋トレを長く続けている人ほど、こうした「逃がし方」を知っているかもしれません。
もちろん、痛みの原因や状態は人によって違います。
痛みがあるからといって、すべてが筋トレのせいとも限りません。
ただ、「痛みがあっても続けられる」と「そのやり方が自分に合っている」は別の話です。
痛みを避けるために動かし方が変われば、狙っていた場所とは違うところに負荷がかかることもあります。
だからこそ、ケガをしたら「完全に休む」か「無理をして続ける」かという二択だけで考える必要はありません。
身体に痛みや違和感があるときほど、トレーニングには「工夫」と「思考」が必要になります。
重さを落とすことは、負けではない
例えば、いつも100kgで行っている種目で関節に違和感を覚えるのであれば、一度あえて重量を落としてみる。
手幅や足の位置を変更してみる。
シートの位置を調整して、骨盤や背中をしっかり固定する。
あるいは、動かすスピードをコントロールしてみる。
場合によっては、同じ部位を狙える別の種目に切り替えるのも一つの方法です。
重量を落とすことは、トレーニングの質を落とすこととは限りません。
その日の身体で、狙った刺激をどう作るか。
そこを考えることも、トレーニングです。
もちろん、痛みが続く、強くなる、日常生活にも影響するような場合は、トレーニングだけで解決しようとせず、医療機関など専門家に相談する必要があります。
「痛いけど根性で続ける」ことと、「身体の状態を見ながらトレーニングを組み替える」ことは違います。

限界を攻めることと、身体を壊すことは同じではない
筋肉を大きく育てたい、過去の自分を超えたい。そのために限界に近い負荷へ挑む情熱はトレーニングの原動力です。
ただ、「ギリギリを攻める」ことと「身体が壊れるまで使う」ことは同じではありません。
重量を上げたことでフォームが大きく変わっていないか。
その変化は、狙った刺激を増やすためのものなのか、それとも重量を落としたくないために身体が逃げているだけなのか。
疲労が残ったまま、前回と同じことを繰り返していないか。
そして、今の自分の身体で、その重量を扱う意味があるのか。
そこまで考えてみたいところです。
身体は、消耗品なのか
ケガをして、痛みをごまかして、できる種目だけを探して、それでもまた高重量を追う。
それを何年も繰り返しているとしたら。
それは本当に、自分の身体を良くするためのトレーニングなのでしょうか。
トレーニングは身体を大きくして終わりではありません。
個人的には、「これからも、その身体を使い続けること」まで含めてトレーニングなのではないかと思っています。
ケガをして初めて気づくこともあります。
でも、ケガをしなくても学べることはあるはずです。
身体を変えるために身体を使うなら、その身体をどう使い続けるかも考えていきたい。
可動域、軌道、身体の固定、グリップ、足の位置、動かす速度。
同じ重量でも、これらを少し変えるだけで身体への刺激は変わります。
「前より重いものを持てた」だけが、トレーニングの進歩ではありません。
前より狙った場所に刺激を入れられるようになった。
自分の身体に合う動かし方を見つけられた。
そうした変化も、自分の身体を理解していく中で生まれる進歩です。
GEEKFIT. MEIKEには40台のマシンがあります。
それぞれのマシンで、身体の位置や動かし方を考えながら、自分に合う刺激を探すことができます。
「もっと重くしたほうがいいのか」
「今の動きで狙った場所に刺激が入っているのか」
「この身体の状態なら、どう変えればいいのか」
そんなことを考えるのも、トレーニングです。
筋トレは、身体が壊れるまで自分を追い込む苦行ではありません。かといって、刺激のない楽な動きだけを繰り返すものでもありません。
自分の身体を見ながら、必要な負荷を考え、工夫しながら前に進む。
重量を更新することも、重量を落として動きを見直すことも、どちらもトレーニングです。
さて、自分は今、本当に身体を鍛えているのでしょうか。それとも、壊れるまでの時間を延ばしているだけなのでしょうか。

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