「力を出す」より難しい?「力を止める」能力

9月13日、新潟市の万代シテイパークで「Urban Sports Niigata Vol.4」が開催されます。

アーバンスポーツとは、スケートボードやBMX、ブレイキンなど、街や専用のパークなどを舞台に楽しむスポーツのことです。

2020年の東京オリンピックではスケートボードが正式競技となり、ブレイキンも2024年のパリオリンピックで採用されるなど、以前よりも身近な存在になりました。
皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか?

新潟でも、今回の「Urban Sports Niigata」のように、実際に競技を体験したり、選手のパフォーマンスを見たりできる機会があります。

こうした競技の面白さは、ただ速く走ったり、大きな力を出したりすることだけではありません。

スケートボードなら、ジャンプして板と一緒に着地する。

BMXなら、勢いをつけてジャンプし、着地して次の動きへつなげる。

ブレイキンなら、身体を支えながら回転し、動きを止めて、また次の動きへ移る。

どの競技にも、「動く」だけではなく「止まる」場面があります。

むしろ、勢いのある動きをコントロールして、次の動きにつなげるためには、「力を出す」ことと同じくらい、「力を受け止める」ことが重要なのかもしれません。

今回は、そんなアーバンスポーツの動きから、普段の筋トレでも意識したい「力を止める」という身体の使い方について考えてみます。

身体には「動かす力」と「止める力」がある

例えば、ジャンプをするとき。
高く跳ぶためには、地面を強く押して身体を上へ持ち上げる力が必要です。

でも、ジャンプは「跳んだら終わり」ではありません。
跳んだ後には必ず着地があります。

着地するとき、身体には大きな衝撃が加わります。
その衝撃を、足首や膝、股関節を連動させながら受け止め、身体が崩れないようにコントロールしていきます。

このとき、筋肉はただ縮んで力を出しているわけではありません。
筋肉が伸ばされながら力を出して、動きをコントロールすることがあります。
これは筋トレでは「エキセントリック収縮」と呼ばれるものです。

少し難しく聞こえますが、イメージとしては筋肉をブレーキのように使う動きです。

これはアーバンスポーツに限らず、日常生活の身体のあらゆる動きに通じます。

階段を下りたり、椅子にゆっくり座ったりする動作も同じです。

身体を重力に任せて落とすのではなく、脚の筋肉がブレーキをかけながら、動きをコントロールしています。

つまり、身体を動かすには、「力を出すこと」出した力を受け止めること」の両方が必要です。

アーバンスポーツのジャンプや着地、素早い方向転換などを見るときも、派手な動きだけではなく、こうした「止める動き」に注目してみると、また違った面白さが見えてきます。

そして、この「止める」という考え方は、普段の筋トレにもつながってきます。

筋トレでも「力を止める」ことを意識してみる

筋トレでは、どうしても「持ち上げる」「押す」「引く」といった動作に目が向きます。
もちろん、力を出すことは大切です。
ただ、もう一つ見てほしいのが、負荷を受け止める側の動きです。

チェストプレスは「押す」だけではない

例えば、チェストプレス。

胸の筋肉を使ってグッとバーを前へ押したら、バーをゆっくり戻していきます。
この「戻す」ところを、少し意識してみます。

重量に引っ張られるように一気に戻すのではなく、自分で動きをコントロールしながら戻していきます。。

そして、ポジションが戻った位置で勢いに任せてバウンドさせず、一度負荷をしっかり対象筋で受け止めてから次の1レップに入りましょう。

もちろん、トレーニングでは目的によって反動を使ったり、テンポを変えたりすることもあります。

だからこそ、「ゆっくり動かすこと」が正解なのではなく、自分が今どこで負荷を受け止めているのかを意識してみましょう。

レッグプレスやラットプルダウンでも考え方は同じ

この考え方は、チェストプレスだけに限りません。

レッグプレスなら、脚で押し出した後に戻ってくる重量をどうコントロールするか。

ただ足を曲げて戻すのではなく、足裏でずっと踏み続けているような感覚を持っておくと、重量に任せず動きをコントロールしやすくなります。

ラットプルダウンなら、バーを引いた後に戻すとき。

ここでも、重量にすべて任せて脱力するのではなく、戻されながらも、自分で動きをコントロールすることを意識してみます。

種目が変わっても、考え方は大きく変わりません。

「動かす」だけではなく、「戻す」までが1回。

これを意識するだけでも、普段何気なく行っているトレーニングを少し丁寧に見直すことができます。

強い身体は「力を出せる身体」だけではない

筋トレをしていると、

「何kg持てるようになったか」

「何回できるようになったか」

と、数字の伸びを意識することが多くなります。
重量や回数が伸びることはトレーニングの楽しさの一つだからです。

でも、それだけが身体の成長ではありません。

力を発揮する。

衝撃や負荷を受け止める。

そこから次の切り返しへつなげる。

この一連の動きを自分でコントロールできることも、身体を上手に使ううえで欠かせません。

アーバンスポーツのダイナミックなパフォーマンスの裏には、こうした「止める」「受け止める」とい細かな体のコントロールが隠れています。

自分の身体と重量をコントロールするために

GEEKFIT. MEIKEでは、全40台のマシンを使いながら、それぞれの身体や目的に合わせたトレーニングを行うことができます。

マシンは、ただ重量を動かせばいいものではありません。

マシンによって身体の動かし方や負荷のかかり方も変わるため、自分の身体に合った使い方を知ることも大切です。

「どのマシンを使えばいいのかわからない」

「今のフォームで合っているのかわからない」

「重量は上がってきたけど、もっと効率よくトレーニングしたい」

そんな方は、パーソナルトレーニングを利用して、マシンの選び方だけでなく、シートの位置や身体の固定、動かす範囲、重量設定など、今の身体に合わせた使い方を一緒に確認してみてください。

「力を出す」だけではなく、「出した力や勢いを自分でコントロールする」。

普段のトレーニングにそんな視点を取り入れることで、今まで何気なく行っていた動作も、少し違って見えてくるかもしれません。

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